ウツ病に落ちていく。
4年前、ちょうど秋深まる頃
ある日突然
ウツ病に落ちてしまいました・・・
それは
「落ちる」という表現以外では表せない
落ちっぷり
坂を転がり落ちると言った感覚です
でも、その時点では自分自身
「あれ?何か変だぞ」とは思っているものの・・
これが「ウツ病」だとは
正直全くわからなかったのです
何年か後にやっとカウンセラー先生に
この状態が「ウツ病」であると診断され(それもかなり重度の状態)
あ~ウツ病だったのか・・・と、
この私のおかしな状態に名前がついていたのか・・
と、
正直ホッとしたのでした
ウツ病に落ちていった時
まず私の場合
一番初めに
食べ物の味が全くしなくなりました
甘いも、辛いも、ましてや美味しいなどと感じることはなく
口に入っている食べ物を噛む時、まさに「砂を噛んでいる」ような感覚です
1か月もしないうちに体重が15キロも落ちてしまいました
次に
今、自分は寝ているのか起きているのか・・・
夢と現の境界線がどんどんあやふやになっていき
夢の中でものすごく働いていたり
現実で車の運転中に「これは夢の中かな?」とフワフワした気持ちで運転したり
よくわからくなりました
結果、ずーっと起きているような
つねに頭に靄がかかっているような、そんな状態になり
疲れがますます溜まっていくのです
そして毎晩
寝る時(と言っても寝れていないのですが)
このまま死んでしまえればいいなぁ~
もう明日起きなくていいのに・・って
思っていました
感情はもうほとんどなくなり
兎に角、日々のことをロボットのようにこなしていくだけでした
そして、
この真っ暗な冷たい深い穴から生涯這い上がることはないだろう
そう信じて、
完全に
絶望
していました
この絶望の中、唯一残った感情で最も悲しかったことは
夫を初めとするほとんどの友人が
「もしかしたらこれはウツ病?」と思った私の思いを
真向から否定したことです。
「あなたみたいな人がウツ病になるはずなんかないよ
ウツ病になるのは、心が弱くてやる気のない人だけ」
皆から否定されても原因はわからず、
しかし、現実にはかなりおかしな精神状態が続く中
私はますます
絶望
していきました・・・。
もしウツ病が全く理解できないという方がいれば
次のビデオクリップを是非ご覧ください。